こんにちは、フキです。
私は2019年の4月から6月にかけて、3ヶ月間のヨーロッパ旅に出ました。
ヨーロッパ旅が終わってもうすぐ1ヶ月。思い返すと、脳裏に浮かぶのは、そこでの風景や、気持ちや、ささいな出来事…。
さまざまな側面からあれらの日々を覗くことはできるけれど、いちばんに思い出してなんだか笑ってしまうのは、出会った人たちひとりひとりのことだなあと、ぼんやり思う。
今回の記事では、初入国、かつヨーロッパにて初めてのWWOOF体験となったとある一週間についてお話しします。
舞台は、アイルランドのオファリー州から^_^
WWOOF(ウーフ)って何?詳しくはこちら↓
▶︎この記事のあらすじ
⚫︎初・ヨーロッパWWOOFはじまる。
⚫︎私たちの英語はアイルランドで通用するのか問題
⚫︎牧歌的なアイルランド犬の暮らし
⚫︎Do you wash the dog everyday?
⚫︎羊脱走事件
⚫︎なぜにそんなにおとぼけ?
⚫︎あなたに会えてよかった。
はじまり〜
私たちをWWOOFファミリーとして受け入れてくれたのは、PJことパトリック・ジェームズさん↓
PJさんは自宅に隣接する農場で羊と牛の飼育、また庭の小さな畑で野菜の自家栽培を行う、小規模農家です。
(週3日は町にお勤めに出ています。今なにかと注目される、『半農半X』の働き方を実践している方ですね。)
今回は私たち2人にとって初の海外WWOOF。ということで、一番の心配事は、私たちの英語力はアイルランド人と生活するのに充分なのか…ということ。
しかし、農場へ向かう車の中で、PJとおしゃべりしていると…
…あれ、意外としゃべれるかも?!
と意外な手応え。
なーーんだ、心配するほどじゃなかった♫と、余裕かまして農場に向かう。
家に着くと…
登場したのはPJの弟マーティン。
「はじめまして、日本から来たフキとアンです!」
すると…
マーティン、私たちを歓迎してくれてるということは分かったのだけど、
ごめんなさい。大袈裟でなく一単語も聞き取れなかったヽ(;▽;)ノ
(ほんとゴメンなさい。)
え、全然ダメじゃん、絶望じゃん、絶望じゃん。。。
と、不安だらけで一週間のファームステイは始まったのでした。
この家には2匹のワンちゃんたちもいました。
この2匹ったら性格が全く違くて面白い。
牧羊犬のメリーは、冷静沈着、クールで賢いワンちゃん。
対して、ベンジーは…
いつもそわそわ、わくわく、遊びたい一心。落ち着きのカケラもない。
昼間、ベンジーは勝手に一人で遊びに行ってくるのだが…
ほーんとドロッドロ。
そしてその姿のまま家の中に入ってくるのだから、もーやめて。(ーー;)
仮にも彼は室内犬。いいのかな、こんなに汚くて…。彼はなんとそのままソファーの上にだって寝転ぶ。
杏ちゃん、さすがに疑問を持ち、PJに尋ねる。
「あなたは犬を毎日洗ってますか?」
(例文のような文章だ。)
するとPJ。
PJは、「犬を洗う」の意味にいまいちピンと来てなかった。
…あの様子じゃ洗ったことなんてないよ。Washとdogが同じ文章に並ぶことなんて、未だかつてないことだったんだ、きっと笑
( ;´Д`)
この家の一日は、朝の牛の餌やりから始まります。
牛の数は多くなく、またペットのような存在でもあるので、作業はほとんどが手作業。麦わらをあげて、水をあげて…。なかなか力作業ですが、しかし4人で力を合わせれば、30分もあれば終わります。
家の裏にある農場に向かうPJと私たち。
そんなことってあるのかよ。
遠くから聞こえるのはマーティンの叫び声。
「…ふう。しょうがない。今日の午後は柵の修理をしよう。羊を戻すのはその後だ。」とPJ。
な、なんなんだ。状況把握が追いつかない。よくあることなのかな(;´Д`A
予告通り、お昼ご飯を食べた後は、みんなで柵の修理に取りかかりました。
約2時間の作業の末、柵は無事に元どおりに。
こんなときは…
クールながらも仕事はきっちりこなすメリー。
一方ベンジーは…
(ベンジー、大人しくしてろよ、そうそう、大人しく…)
言わんこっちゃない!!
ベンジーのやりそうなことだ笑
そんなこんなで30分後、羊ちゃんたちはようやく元の農場へ。
え、木の間、通れるんかい。。
いや、「よし。」じゃないんだよPJ。
なんのために柵を直したんだ、これじゃまた羊がここから逃げてしまうのでは?え、大丈夫なのかな。。もう!なんか何もかもよく分かんなーい!よ!
ツッコミどころが多すぎるんだ!。゚(゚´ω`゚)゚。
ちなみにこの日の夕方、羊はまた脱走した。まじの話。
彼らはまた柵を壊して出てしまったのではなくて…、農場の門扉がみごとに全開だったから逃げたのでした。
↓私たちは窓からその様子を目撃した。
外国人がリアルに「F⚫︎CK」って言ったのを、この時初めて聞いたよ。
こんなふうに、ヨーロッパ旅行最初のファームステイは、おとぼけ一家のもとで過ごしたのでした。この人たち、いつもどこかスコーーンと抜けていた。
でもそれが、少し心地よかったりもしたんだー。
言語とか国とか関係なく、人ってなんか、憎めないものだなあ。と、思いました。穴ぼこだらけで、すこしアホらしくて。笑
自分が何か小さなことで悩んでいるとき、この家族のことを思い出すと、なんだか全てがバカバカしくなってくる。
懐かしいよ、PJ、マーティン。
また会いたいな。
以上、アイルランドWWOOF第1話でした〜。次回もぜひぜひブログを覗きに来てください^_^
コメントを残す