こんにちは、フキです。
今回の記事のテーマは、
「ことば」について私の考えたことです。
話のきっかけは遡ること6年前…
私がタイで留学していた時のこと。
・・・
タイで留学する前まで、私は
言葉は“記号”でしかない
と思っていました。
しかし…
タイで起こったいくつかの出来事から、私はその考えの矛盾点に気付かされることになります。
そうなのです…
…えっ
これとは逆に、タイでのほうが細分化されている言葉もありました。
つまり、言葉とはこういうことなので…↓
そもそもこの世界はグラデーション。
どこを切り取って、
世界にあるうちの一つの事象として認識するか。
そういうものなんだ。
言葉は記号なんかじゃなくて、世界の見方。
世界を認識する枠なんだ。
・・・
みなさんは、
『翻訳できない世界のことば』
という本を知っていますか?
私の大好きな本です^_^
外国語のなかには、他の言語に訳すときに一言では言い表せないような各国固有の言葉が存在する。
本書は、この「翻訳できない言葉」を世界中から集めた、イラスト入りの単語集。言葉の背景にある文化や歴史、そしてコミュニケーションの機微を楽しみながら探究できる。小さなブログ記事が一夜にして世界中へ広まった話題の書。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。世界7カ国で刊行予定。
引用:翻訳できない世界のことばHPより一部略
これこそまさに、言葉による
「世界の切り取り方」
を感じることのできる本だと思います。
言葉は、世界を認識する枠である以上、言葉が国によって違うことで、
ある国の人にとって認識すらしていなかった、切り取ろうとも思わなかった世界の部分
があって、そういうものを露出しているのがこの本でもあると思います。
私がこの本の中にある言葉で一番好きなのは、Mångata(モーンガータ)という言葉。
「水面に映った道のように見える月明かり」
といった意味の言葉だそうです。
うーん、まさに世界の切り取り方!
水面に映った月の光を見て、切り取って、名前をつけた。
その一連の動作によって、この見落としてしまうような一瞬の景色が切り取られ、「Mångata」という名前のもとで、人々にきちんと認識され得る。
「水面に映った月の光による道すじ」が、「Mångata」という記号に置き換わっているのではなく、この時、
「Mångata」という切り取り線があるからこそ、人の目は初めて「水面に映った月の光による道すじ」を瞬時に捉えることができるのだし、あるいはそれを見たときの心の機微を、その切り取り線の中に収めることができる。
これは「Mångata」であると。世界を認識する目が鮮明化するのだ。
物も思考も空中分解してしまうようなこの世界で、「言葉」という切り取り線は、視野をくっきりさせてくれる。
世界の、今まで見向きもしなかった部分を華麗に切り取った言葉が、世界にはまだたくさんあるんだろう。
そして言葉のまだない切り取りが、世界になんてたくさん浮いているのだろう。
ああ、そう思うと、世界はこんなに大きくて、私の知ってる言葉は少なすぎて、眠たくなってしまいそう。。
言葉にならないものが多すぎて。
そして実は言葉になってしまうものが多すぎて。
こんにちは世界、こんにちは、
切り取られようのなかったあの景色。
この四角を切り取って、今すぐ名前をつけたい。
名前のないものでいっぱいだ。分かち合えない気持ちでいっぱいだ。
言葉でないものが空中浮遊した空に、
ぼやけた四角で夢を見る。
こんにちは、世界。
タイでの経験から、言葉は単なる記号ではない、世界の見方なんだ!と気付いて、私は言葉がもっと好きになりました。
最後まで読んでくださってありがとうございました^_^
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