よく散歩に出る。
今でこそバイトや家の雑用などあってあまり時間が取れないが、たとえば2年前リゾバで住み込みで旅館で働いていたときなど(働く以外やることがないので圧倒的に暇な時間が多かった)、こんなふうに生活していた。
8:00〜11:00 勤務
12:00〜15:00 川辺で昼食、ついでに散歩して
15:00〜20:00 勤務
そして夜にまた散歩していた。
よくもまあ飽きもせず…。
散歩はすごい。いろんなことが見えてくる。
今回は、今日の散歩で私が見たものを記録しておきます。
近くの川です。最近雨が少ないので水がきれいです。
ここが野鳥の溜まり場。違う種類の鳥も一緒にいるんだなぁ。凛々しい。
電線の上のあれは何?碍子(がいし)?とか思ったら、
なーんだ2人で並んでるんだ。なんでそんな近くに、、かわいい。
謎のスペースに咲く花
川辺にはこんな、まだ宅地化されてない農家地域があって、
おばさんが猫の毛にブラッシングしてた。かわいい。
こういう小川がたまりません。こんな小川が横に流れてる、小さい家に住みたいな。
ゴミ拾いで拾った。車のワイパーに挟んであったのかな?でもさこれだけ読んでも、「私」って、だれだろう?となるよねえ?なぞ。
こんなものがある。
ジブリ監督宮崎駿の、企画につながる情報源は“友人の話”と“日常のスタッフとの何気ない会話”の2つだというから面白い。「企画は半径3メートル以内にいっぱい転がっている」が彼の口癖。
ほんの近くに大切なものはあると、私も思う。なにも外国に行かなくったって、だれか偉い人に会わなくたって、真実はどこにでもあるんだ、それを受け取ろうと思いさえすれば。と思ってる。だから散歩は面白い。
逆説的だけど、私が一年前にヨーロッパに行って帰って来て、一番学んだのは「大切なものは近くにある」ということだった。ヨーロッパで見つけたものは、帰って来てから始めた家庭菜園の中に全部あった。
で、私は、もう別にどこに行かなくたっていいや、と思った。
「またどこか旅行すればいいね」「フキさんは外国の方があってる気がしますね」「若いうちにいろんなところに行くといいよ」とかよく言われるけど、それはちょっと違う。大切なものはちゃんとぜんぶ近くにあって、普遍的なものはどこにだって転がっているんだから。
新曲『帰ろう』で切ないほどの死生観を歌った歌手の藤井風さんは、生まれて20年間ずっと岡山から出ずに育ったそうで、彼のこのインタビューをいつもなんとなく思い出してしまいます。
さわやかな風と帰ろう
やさしく降る雨と帰ろう
憎みあいの果てに何が生まれるのわたし、わたしが先に 忘れよう
ー藤井風『帰ろう』より
大切なものは半径3mにある。
まあ、あれだ、一緒に暮らしている家族に優しく接すること、家の中をきちんと整理すること庭を綺麗に保つこと、それを全部できてる人なんてこの世にいるのかなって思うけど、なんで難しいかって、結局そこが一番真実だからだろうなぁー。
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