コミックエッセイ大賞に落ちた。しょぼーん。

 

 

noteで開催されていたコミックエッセイのコンテストに落ちた。自信があったわけでないけれど、まあ、大方、6〜7割の確率で何かの賞には入賞するんじゃないかな、と思っていた(それが自信あったって言うんだよ笑)。

 

就活を辞めた大学生が人生を模索し旅に出る体験談。一昨年から書き始めて、9話書き終えた。旅が終わりに差し掛かったあたりでこのコンテストが開催され、まさに私のためのコンテストだと思った。

 

 

 

グランプリは書籍化と、ドラマ化。

グランプリは難しいとしても、少なくともこんなに「いいね」してくれた人がいるんだし、荒削りかもしれないけどストーリーの筋書きは出来上がっているんだし、書籍化を検討してくれる人がいてもいいんじゃないか、と思った。どっちかというと、時代に合った題材だとは思うし…。

 

 

驚いたのは、入賞に「かすりもしなかった」ことである。

 

 

第二回「#コミックエッセイ大賞 」結果発表

 

 

受賞作品を見てみる。(著者名略)

【幻冬舎賞】40歳になって考える父親が40歳だった時のこと

【テレビ東京賞】
いい加減婚活しなきゃと思ったアラサーオタクの漫画

【cakes賞】

ワクワクはどっち?

【特別賞】

ハトコの育児川柳

本気で目指した堂本剛の嫁

カナダの引越しが日本と全然違った話

ゴミ食う日々

35歳とか関係ない。人は傷つけられたら傷つくねん。

 

 

 

私の作品の何が足りなかったんだろう?これらと私の作品の、何が違うんだろう?

 

受賞作を読むと、どの作品も上手いし読みやすいけれど、、でもエッセイ漫画に求められているものとは、絵の上手さとかストーリー展開の面白さとかじゃない。それが「リアルさ」と「共感」、だとしたら、私の作品がこれらの賞にかすりもしなかったのはなぜだろう?本当になぞ。タイトルに年齢入れればよかったのか?「24歳、就職路線を外れた女子の末路っ!」って?ばかみたい。

 

 

でも真剣な話、私の漫画には何かが足りなかったんだろうな。

 

 

✳︎

 

 

しかし今回のことで大きな学びが一つあった。

コンテストに落ちて、評価されず、そのことに予想外に「落ち込んでいる」自分を発見できたことだ。

評価されないのは悲しいことだ。でもよく考えると、その前に、私の作品に「いいね」って言ってくれる人が確かにいるんだから、本来はそれでいいはずなんだ。本来の目的のところ。「元気をもらえました」って言ってくれる人がいて、「書いてくれてありがとうございました」って言ってくれる人がいて、その人と直に繋がれ、その人の心に直接届けられたのだから、描くことの目的として、これ以上望むことはないはずなんだ。

 

私の目標のひとつに、漫画で収入を上げることだ(今はちょっとしたイラストの仕事や、noteの投げ銭でしか漫画の収入がない)。だから私がほんとうに商業的に評価されたいのなら、ほんとうに書籍化したいんなら、私は10年後、「36歳フリーター女の、おひとりさま暮らし♪」とかいうエッセイ漫画描くといいと思う。ちょい自虐的なキャラでさ、「天涯独身も悪くないよ!」って、一人の部屋でコーヒー飲みながら言うんでしょ。

 

 

あーーーー、すごく嫌な漫画描きそうだな。

嫌、嫌!嫌な感じの漫画になりそう!!目に見える。

 

 

 

 

✳︎

 

「他人の評価」の話。

 

私の中には「恐怖」がある。そのひとつに、やっぱり「評価されることの恐怖」がある。

伝え方を誤って、人が離れていくのは怖い。しかし、「これを受け取ったら相手はどう思うだろう」という忖度をするのはとても疲れる。「伝える」ことに他人の「評価」はいるのか?私は、インスタグラムでよく、自分の「想い」や「伝えたいこと」を表現すると、フォロワーがあからさまに減る場面がある。(多くは、環境問題や動物愛護についての投稿)

 

ああ、「思想」は邪魔なものなのか、とか思う。

だれも、誰かの「強い想い」なんて見たくないのかもしれない。。と思ってすごく落ち込む。

 

 

落ち込む。というかむかつく。最近、その「怒り」の持って行き場が分からない。夜中、衝動的に怒りを文字にし、ツイッターに投稿するも、いいねの数が少なく、下手すりゃフォロワーが途端に減ってたりして、そしてまた落ち込んで、投稿を削除したりする。

 

 

 

環境問題はじめ、動物愛護の活動をしている人が誰もが行き当たる問題、「伝え方」の話。あまりにも悲観的だったり、批判的だったりすると人は受け入れられない、むしろ反発してしまう。何かを主張したり誰かに変革を求める活動家に対して、攻撃的なコメントを投げる人が多いのはそのせいだと思う。だから「伝え方」には気を付けましょうね、って話はよく聞く。

 

 

 

すごく分かる。

 

けどね…

 

 

 

 

知らねーよ!!!!!!

 

と今は叫びたい。

 

 

 

 

だれかの主張を見ただけで傷付くなよ、反発するなよ、と、正直なところ思う。傷付くのは、その人に主張も主義も思想もないからでしょ。

 

「押しつけはしたくないよね」

なんて、よくそんな綺麗事が言えるよな、私。虫唾が走る。そもそもそんな大きな器でもないし。

 

 

 

で、私は、フォロワーが減ったり、コンテストに落ちたり、そんなことで落ち込んでるんじゃねーよ!!!!!

 

何を気にしているんだ。

何を守りたいんだ。

天秤の向こう側にあるものは、なんだ!!!

 

 

 

 

 

よく考えたらなんにもなかったのでした。

 

 

じゃあ私のやることは、

 

書き続けることなのかなー。

 

 

 

 

✳︎

 

でもやっぱり、表現することって、怖い。

 

冷静になって考えると、今回、一年半かけて描いてきたエッセイ漫画が微塵も評価されなかったのは、やっぱり悲しいことだったと思う。それで今日は意味もなく寒空の下、5kmも歩いちゃった。暴言吐きたくもなるよね。

 

 

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どこもかしこも看板看板。ウゼェー

 

 

 

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造花ウゼェーー!!

 

 

 

 

 

ああ、実のところ、私はとても悲しい。いろんなことが。

 

 

 

 

今の私のやることは、この悲しさを力にして、前進することだ。ちょっとずつ、ちょっとずつ。でもやっぱり、ちょっと、しょぼーーん。

 

 

 

 

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5件のコメント

こんにちは。そんな賞やってたんですねー。僕は漫画大好き人間ですが、漫画の面白さにエッセイは求めてない(特にSNSで流行ってるような承認欲求出まくり漫画はマジで嫌い)ので受賞作品への具体的コメントは差し控えます(-_-;)

Fukiさんの作品で特に好きなのは「少女Bについて」ですね。読後に余韻に浸れる漫画が好きです。プロ漫画家で一番好きなのは浅野いにお先生です。けれど一番有名な「ソラニン」は嫌いです。好き嫌いめちゃめちゃ別れる漫画家が好きです。笑

今日は暴言たくさん吐いてすっきりしましょう!

naokiさん、いつもありがとうございます^ ^
漫画にエッセイは求めてない、って、なんだか勇気付けられるお言葉です
noteのスキの数がエッセイの方が圧倒的に多いので、てっきり。。
なんにせよ承認欲求を捨ててゆきます好きに書きます!!笑
浅野いにお先生が好きなのにソラニンはいちばん嫌いって、またインパクトのあるセリフですねぇ笑
笑いました元気が出ました

お疲れ様です(^^)Fukiさんのエッセイマンガにはそういった承認欲求云々を感じたことはありません。あった事実を客観的にしっかりと、尚且つ面白く描かれていると思います。語弊がある書き方をしてしまい申し訳ありません(_ _)

「ソラニン」は…いろいろ理由はあるんですがキャラクターを(特に病気、事故等で)死なせて感動させるみたいな物語の手法が個人的に好きじゃないといいますか…(-_-)他作品、特に「プンプン」「デデデデ」「うみべの女の子」は傑作だと思って読んでます。

あ、映画「君の名は」に対するFukiさんの考察は何回読み返しても素晴らしいと思ってます。なんか話があちこち飛びまくって申し訳ありません^^;

naokiさん
いえいえ!そんなふうには全然受け取らなかったので大丈夫ですよむしろなんだか勇気がもらえて。
いつもありがとうございます^ ^

ふむふむ、ベタなストーリー展開にガッカリする気持ちなんとなく分かります。
それこそ「君の名は。」で瀧くんが「好きだ」って言っちゃったあのシーンのようなもので笑

触れたことのない、行ったことのない心の境地に連れて行ってほしいものですね。
最近ぜんぜん漫画読めてなかったので、naokiさんの言う傑作たち、ぜひとも読んでみたいと思いました!

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