旅をしたら人生「スター状態」になった!旅を終え農業を始めたサキさん夫婦にインタビューしてみた。

 

「私は、学校の事務員として仕事を3年間続けてみたんだけど、『あ、これが死ぬまで続くんなら、わたし、この人生 生きなくていいや。』と思って、仕事辞めたんだ。」

と、強烈なエピソードを話してくれたのは、以前このブログで紹介した、長野県内で大豆の無農薬栽培に取り組んでいる、サキさん。

サキさん初登場の記事はこちら↓

結婚したら、子どもができたら、大人になったら…夢を諦めなきゃいけないと思ってた。

 

結婚も出産も、何物も夢を追いかける足かせにはならない!と、夢を叶え続けるサキさんのことを、以前記事に書きました。すると女性からの反響の声が思いのほか大きく、驚かされました。

「いいなー、やりたいことをやっていて。」

「すてきだなぁ、サキさんの生き方。」

「わたしもそうなりたいな。」などなど。

 

そっか、ひとりの生き方が、こんなにも誰かを勇気づけることがあるんだ…!!

 

ということで、今回はサキさん、そして旦那さんのカツヤさんの「生き方」に焦点を当て、詳しくご紹介しようと思います。ふたりの「生き方」が、いつか誰かの背中を押しますように。。

2人はどう出会い、長野県に移住し、農業を営むに至ったのか。そこには全く別の人生を歩んできた2人の、意外な交差点が見えました。

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新潟県に生まれ育ったサキさん。高校を出てすぐに就職し、とある学校の事務員として働いていたそうです。

 

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生活のために働かなくてはいけないと分かっていつつ、退屈な仕事内容に嫌気が差す毎日…

 

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とお母さんに言われ、とりあえず3年間、サキさんはその職場でがんばってみました。

 

そして3年経ったその時。

 

 

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ぷつんと何かが切れたサキさん。

そこから、仕事をきっぱりと辞め、自分の「好きなように生きる」人生が始まったそうです。

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兼ねてから憧れだった上京生活がスタート。気の向くまま、やってみたかった業種でのアルバイトを転々としていました。そこで、ふとしたきっかけで知ったのが『Peace Boat (ピースボート)』。

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よく飲食店などでポスターを目にする、世界一周・船の旅!の、あれです。3ヶ月ほどかけて、各国の世界遺産を回る船旅。

サキさんは、そこに乗船することを決意しました。

 

 

一方、夫のカツヤさんは青森県で生まれました。

 

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地元の工業高校に通い、部活のテニスに明け暮れる学生生活。卒業後は、多くの友人がそうであるように就職の道に進み、県内のある工場でオペレーターとして働く日々が始まりました。

 

 

f:id:fuki-bee-stripes:20200110002112p:image1年、2年、と月日は経ち、ある時からある想いが頭の中に浮かぶようになりました。

 

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「俺の人生には、この生活が、最悪あと40年?50年?続いていく?…えっ?うそっ?!それって、、。」

 

 

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未来の自分の姿を思い浮かべて、失望したカツヤさんは、入社から3年たった春、すぱっと仕事を辞めました。

(ここまでの流れ、なんだかサキさんと似てるなあ。)

 

会社を辞めたことへの周りの反応は、すごく厳しいものだったみたいです。

 

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これからどうなるかなんて、自分でも全く分からなかったカツヤさん。

 

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カツヤさん:

「人と違った生き方をしている人なんて、周りに一人もいなかったから、とにかくネットサーフィンだよね。やりたいことは何かないか。どういう生き方があるのか…。」

 

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そこで目にしたものこそ、Peace Boat(ピースボート)でした!

こ、これだあ!!

と、一気に加速するカツヤさん。

 

そこからは資金調達に翻弄する日々が始まりました。なんでも、ピースボートのポスターを自分でお店などに配布した分だけで旅費が免除される制度があるみたいで、カツヤさんはなんと乗船料金の全額をポスター配布で賄ったそうです。

 

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そして晴れて、ピースボート乗船者の交流の場でサキさんとカツヤさんは出会いを果たし、2人の世界一周の旅は始まりました!

 

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(えっ、一緒に世界一周したんじゃないの笑)

というツッコミはおいといて。。

 

 

3ヶ月、世界一周の旅。各観光地を巡るだけでなく、船の上では色んなイベントが行われていたそうです。旅のテーマに「Peace」と掲げているだけあって、世界の貧困や環境問題のことを学ぶ講演会やディスカッション…世界について、人間について再考させられたそう。

旅で得たもので一番大きかったのは、船の上で色んな人に出会えたこと!」と話すカツヤさん。

 

カツヤさん:

「船の乗船者の7〜8割は定年退職後のおじさん、おばさんだったんだけど、やっぱり俺らみたいに人生ドロップアウトして旅に来てる人も多いわけ!旅人や、人生模索してる人、ガチの画家がいたり、ああ、人の生き方は色々あっていいんだ、って思えたよ。世界が広がったな。」

 

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インタビュー:

じゃあ旅が終わった後は、カツヤさん自身はどう変わりましたか?

カツヤさん:

「もうね。。。マリオでいう、スター状態になった気分だったよ!!

 

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「うおー!これから何しよー!なんでもしていいんだー!って、ほとんど無敵モード。旅に出る前まで感じていたあらゆる制限がなくなった感じがした。結局、人のいろんな生き方に触れたことで、「こうじゃなきゃいけない」っていう考えが、ことごとく抜け落ちたんだと思う。」

 

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ピースボートの旅が終わってから、2人はしばらくアジアをー旅行したり、日本各地でリゾバしたりWWOOFしたりしていたそう。

WWOOF(ウーフ)とは、ファームステイの一種。詳しくはこちら↓

WWOOF(ウーフ)って何? 私がWWOOFを始めた理由ーきっかけは1人の宇宙飛行士ー

 

 

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カツヤさん:

「んで、そんなある時、サキに農業をやることを誘われてさ。」

 

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「それで一緒に移住して来たんだ、長野県に。」

へえ!急展開!

 

インタビュー:

世界を飛び回ったのちに自給自足という暮らしに辿り着いたのは、どういう考えがあったんですか?

 

サキさん:

「私はもともと小さい頃から環境問題に関心があったんだよね。で、世界中を旅してて、汚染された環境を目にしてきたの。

 

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アジアを旅してる時ね、タイで、ゴミで汚くなった川を見てたらね、『ああ、こんなものを見るのは、もういやだ。やめにしよう。』ってふと思って、地に足つけた生活というか、環境に配慮した生活を実践したくなった。日本には農薬の問題もあるし、完全無農薬で農業を始めようって。」

 

カツヤさん:

「おれは、農業をやりたいっていうより、“やりたい生活をするために必要だったのが農業だった”って感じかなー。旅が終わって、さあ、これからどうやって生きていこう?って思ったときに、

・いかにしてお金を稼いで生きてくか

・いかにしてお金を使わずに生きてくか

っていうのに辿り着いて、企業勤めはもう嫌だし、かといって俺は起業とか向いてなさそうだから、後者でいこう!って思って。

それに、これからの時代、果たして何が一番強いだろうって考えた時に、やっぱ自分で食べるものを自分で作れるってのが最強だ!とも思ったんだよね。」

 

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ふたりの生き方が合致して、「農業」に辿り着いたんだなあ。

2人で始まった農業生活。移住生活は今年で3年目。現在、1歳半のイツキくんも家族に加わり、庭には、家族で食べるのにちょうどいいくらいの小さな畑があって、多くの野菜を自給しながら生活しています。

 

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お2人の本業は、大豆農家。家の周辺に計6反ほどの畑を借りて、無農薬で大豆を栽培しています。

サキさん:

「国産の大豆って実は希少で、今 日本では国産大豆は6%くらいしか出回ってないんだよ。」

 

インタビュー:

農業については何か勉強してから始めたんですか?

 

カツヤさん:

「いや、2人とも全く知らないまま移住してきちゃったよ!だから独学と、有機栽培については近所の師匠に教えてもらいながら。

最初は全く分からなかったし、機材も持ってなかったんだけど、自然と事が進んでいったんだ。欲しい分だけ、借りれる畑がちゃんと見つかったし、機材を貸してくれる人も現れて、軽トラまで運良くゲットしちゃった!」

 

サキさん:

「だから、こうする!って決めたら絶対そうなるって、うまくいくって信じてるんだ。」

 

 

サキさんたちを見ていると、夢を持つことのハードルが低くなる。

「当たり前」の世界を何度も飛び出して、「できない」という言葉をいつでも否定してきた人たちで、夢を確かに叶えてきた人たちだから。

 

夢を叶えるのには努力や才能なんかが大切だと思っていたけど、2人を見ているとその前に、「夢を見ること」と「できると信じること」こそが大切なのかもなあと思えてくる。

 

自分が思っているよりもずっと世界は広いこと。自分が考えたこともなかった生き方で、人生を生きている人が世界のどこかにいること。そういうことを知っている彼らだから、夢を見ることの制限など、全くないのだろう。

 

そっか、ここは本当は、だれもが自分の生きたいふうに生きれる世界。

世界はたぶん、自分の夢を追いかける、誰のことも置き去りにしない。

旅に出ようと出まいと、どこにいようと、何歳だろうと…。

 

 

だから…

 

 

あなたの夢はなんですか?

 

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最後まで読んでくれてありがとうございました!

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