私がスウェーデン人と初めて会ったのは、3ヶ月間のヨーロッパ旅の最中、アイルランドにて。この旅2軒目のWWOOF(ファームステイ)滞在中のこと。
(アイルランドの滞在記はこちら↓)
「もうすぐスウェーデン人が農場に来るよ〜!」とホストのサイモンさん。
とのこと。
「じゃ、彼は何日に来るんですか?」
「うーん、ボクもよく分からない!明日か明後日か、その後か…よく分かんない!!」
(ヨーロッパ人同士って、日時とかの取り決めがほーんと大雑把。)
ということで予期せず私たちには初めてのWWOOF仲間が出来ることになったのでした!
それから数日後。
私たちが外出先から帰宅した時に、スウェーデン人・ペトリはとつぜん登場しました。
「はじめまして、日本から来たフキとアンです。」
「ハロー、はじめまして。スウェーデン出身のペトリです。一週間よろしくね。」
とあいさつを交わし、そこからみんなで夕食が始まりました。
「今、僕はアイルランド中でWWOOFをやりながら旅しているよ。」とペトリ。
「僕は今27歳。数年前、大学を卒業してから、しばらくはノルウェーで働いてお金を貯めてたんだ。それで去年は世界中を旅してたんだ。そうするうちに、アイルランドが好きになったんだ!いつかはアイルランドに移住するのが僕の夢!」
「へー!外国に移住なんてすごい!大きな決断だね。」とペトリに言うと…
「いや、ぼくらヨーロッパの人たちにとって、ヨーロッパ圏内なら、他の国で働いたりそこで暮らすことは結構簡単なんだよ。ビザもいらない場合が多いし。
今スウェーデン人も、移住とまではいかなくとも、若いうちは外国に出て働く人が多いんだ。特にノルウェー。スウェーデンで働くより給料が格段に良いからさ。」
そっか。ヨーロッパの中って、国と国とがすごく開かれているんだなあ。
なにせ、EU圏内の国籍を持っている人なら、パスポート無しでも国同士を行き来できちゃうし。
EU加盟に関していくつかの国ではごたごたがあるけれど、いまやヨーロッパ全体を大きくくくって「ひとつの国」とも言えちゃうんじゃない…?
そっか。ペトリもサイモンさんも、「ヨーロッパ人」なんだ。
…次の日のこと。
その日、ペトリと杏ちゃんと一緒に、農園にビーツの苗を植えました。
と、苗の植え方を見せてくれるサイモンさん。
(あれれ( ̄▽ ̄;))
ええっと、、、こんなに列がぐちゃぐちゃでいいのかな。
ほら、野菜を植える時って、もっとビシッ!っと列を作るもんでしょ?
…はっ!そういう几帳面な考え方って、もしかして日本特有なのかな!?
「ヨーロッパ人」はそんな細かいこと気にしないのかも!!じゃあ、ペトリはこのビーツの列を見て、どう思ってんのかな…
と、彼をチラリと見てみると…
不服そう。
ペトリはサイモンさんを呼び止め…
「苗はまっすぐ植えた方がいいんでしょ!?苗と苗の間隔は?何センチっ?!あと列は何列作れば良い?」
と質問攻め。
するとサイモンさんは、
「ああ、いいよ、適当で!!まあ、列はまっすぐがいいけど、気にしすぎないで!Don’t be serious!ハハハ!」
といつもの調子。
ペトリは少し考えてから、
「…まあ、彼はああ言ってるけど、出来るだけちゃんとやろうよ。せっかく植えるのに、こんなガタガタじゃだめだ。僕に任せて!」
と、ビーツ植えの司令官役を買って出ました。
おお、ペトリ、めっちゃ几帳面!
ああ、ペトリ、私は勝手に「ヨーロッパ人」っていうくくりの中であなたを考えてたよ。そっかそっか、ヨーロッパ人である前に、スウェーデン人なんだよねσ(^_^;)サイモンさんはアイルランド人だし。
いくら英語が上手でも、国と国とが近くても、違うバックグラウンドを持つ、違う民族だものね。
この時から私は、同じ「ヨーロッパ」でも、当然ながらそれぞれの国には個性があるし、人に関しても国によって国民性というか、傾向のようなものがあるんじゃないかな、と考えるようになりました。
そういう観点で人を観察するのは面白かったです。
スウェーデン人は、結局ペトリとしか会わなかったから何とも言えないけれど…
少なくともアイルランド人は、観察したところこんな人たち↓
ああ、そっか。。。
納・得。
(こう考えてみると、1軒目のWWOOFで出会ったおとぼけな彼も、そういやアイルランド人だった…。↓)
詳しくはこちらの記事よりどうぞ↓
人って、おもしろいね笑
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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最後に、私の好きな言葉。
*・゜゚・*:.。..。.:*・’・*:.。. .。.:*・゜゚・*
小さな花のような細々としたくだらない幸せ…
そういうものでほんとうの人生というものはできている。
進学とか恋愛とか結婚とか葬式とか…そういった大きなことだけでできているわけではない。
小さなことが毎日毎日覚えられないほど、数えきれないほどあって、その中で小さな幸せの粒つぶを感じて、それを呼吸して魂は生きているのだと思う。
ーよしもとばなな『人生の旅をゆく』より
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