2021年7月15日(木)
朝4時。まるちゃんとオーワちゃんが外に出せと騒ぐので出してやる。外は静かだったけどもうすっかり朝の空気で、4時半はもうこんなに明るいのかぁ、と思う。もう一度ベッドへ。
………
夢を見た。
古い校舎、小学生の私たちは体操着を着て並んで、体育館でマット運動の順番を待っていた。後ろには山元くんがいて、私たちは取るに足りない会話しかできなくてもどかしい。山元くんは私の好きだった人。
次の瞬間には、別のクラスのたいして仲良くもなかった女の子あずさちゃんと何故かふたりで教室に向かって渡り廊下を歩いている。冷たいコンクリート。手すりにかけられた傘。すのこがカタカタ鳴る。山元くんが後ろからついてくればいいなぁと思って歩を緩めるけど、けっこう遠くにいて声も聞こえないので残念に思う。
中庭の向こう側に見える理科準備室の窓に、ひよこがたくさん飼われているのが見えて、私は見てくると言って中庭に出たけど、近づくにつれそれはひよこじゃなくて黄色いカメレオンの赤ちゃんだった。きもちわるくて私はあずさちゃんの元に戻る。そしたら後ろから来ていた山元くんがちょうど廊下を歩いていた。
みんなで一緒に教室に入った。やけに古い教室で、黒くて硬い黒板、傷だらけの木製の机と椅子。教室にいる人のほとんどに見覚えがなくて、この教室で合ってるかなぁ?と思うけど、教壇に宮坂先生がいるから間違いない。私はそっと教室を抜け出して、隣の隣の3組を覗いてみる。ここにも知らない人たちがいる。私は教室に戻って、山元くんの横に座っている村山くんに「村山くんはほんとは3組じゃない?」と言って連れ出す。そしてふたりで廊下に座って並んで、3組の様子を眺める。なんか懐かしいね、と話す。宮下先生が鶴亀算を教えているのが聞こえた。私が1組に戻ると村山くんは来ず、そのまま3組に入ってしまったみたいだ。そういえばもともと村山くんは宮下先生のクラスだったっけ。
………
目が覚めた。8:30、心地よい夢の余韻に浸る。あんなにリアルな夢は久しぶりだ。山元くんもあずさちゃんも村山くんも、みんなに会いたいなぁと思う。マッチングアプリ、今回約束してる人とひとり会ったらやめようとふと思う。もうやめよう。
窓に立つと私の姿を見つけたオーワちゃんたちが走って来てくれて、夢の中じゃなくて今この時にいるのも悪くない、と思う。悪くないけど、あの夢はあんなにリアルだったし、みんな子どもでみんないた、できることなら私もずっとあそこにいたい。渡り廊下の冷たさ、すのこ、階段の手すり、ビニールの床、あれらは今でもすべて私の成分なんだなと思う。同窓会で会うとみんな顔もしゃべり方も違くて、あの頃のみんなはもういないんだ、と悲しくなって帰ることが多いけど、それでもあの頃というのは今でも私の成分だ。ぜんぶぜんぶ。思えば私はなぜかいつも小学校・中学校時代に執着している。
学校の夢として出るのは大学でも高校でもなく、必ず小学校。だからいつか死んで走馬灯を見るとき、私は必ずあの校舎の廊下に戻るだろう。もはやそこにしかいないかもしれない。あの校舎で、冷たい廊下に座って、あの頃の小さな友だちたちと「ヨーロッパに行ったよね、何歳で結婚したよね、こういう仕事をしたよね、畑を作ったよね」と、生涯の思い出話をしているかもしれない。みんなあのときのまま、あのときの背丈で。
これが私にとっての永遠です。
昨日コメントさせていただいた者です。
夢って結構支離滅裂になったりしますよね
マッチングアプリされてるんですか笑 びっくりです!自分は出会えなくて、すぐやめました。
こんばんは^ ^
場面が飛び飛び、おぼろげですよね。でも早朝、二度寝した後の夢は割と意識がはっきりしており、情景もリアルな気がします。
はい、アプリは友だち作りの軽いノリで、やったりやめたりしています。そのような姿勢がお相手を怒らせてしまうこともありますが笑 でも多分野の方とお会いして話すのはやっぱり楽しいですよ!