大学時代の私を支えてくれたのは、「好きなものノート」の存在。
大学生の時の私はどちらかというと自己否定感が強く、自信がなかった。それでいて取り柄もなかったし、趣味も夢もほとんどなかった。なあなあに流されてきた人生だったし。まあそれでも生きてこれたし。
そんな中でふと、「自分のことは自分で選べる」と気付いて、自分の人生の舵を握り直すべく自分と向き合い始めたのだが、そのとき華麗にぶち当たったのは、「では自分は何者なのか」ということ。
「自分は何が好きで、何をしたいのか。」
はて…?
自分が何を好きで、何に幸せを感じるのか…。わたしはそれすら分からないということに気が付きました。将来の進路を決めるにしろ何にしろ、このままだと、何も選べないし、どこにも進めない…。
この広大な人生という場で、何を目印にしたらいいの…?
ということで作ったのが「好きなものノート」!
使い方は簡単。好きなものをひとつずつ書いていくだけ。ほんとうにシンプルだし、たかがノート。落書きみたいなものだけど。私はこのノートのおかげで、成長し、自分と向き合い、「好き」とか「幸せ」の認識をはっきりさせることができた。
最初、私は「将来の仕事」を決める手がかりとして「好きなもの」を考えていた。でもそこから出てくる「好きなもの」って、どこか計算高さがあって、心のままではないと気付いた。第一、書く手がすぐに止まってしまったし(笑)
(なんか急に恥ずかしくなって画像ボカしたよ笑)
和菓子
イラスト
森林
タイ語
(まあ、好きなものではあるんだけど…なんか違うんだよなあ。)
だから私は、それが仕事につながるとか、人に認められるかとか、そういう忖度は一切なしに「好きなもの」を書いていくことに決めました。
難しいことでなくていい、立派なことでなくていい。ただぼんやりと、そしてそのままでも、ふわっと幸せを感じれる何か。
ただただ、「心地いいもの」。それをひとつひとつ、書いていく。
ぽつり、ぽつりと…
ドーナツ
楽ちんな服
チャーミングな笑顔
サーティワンのアイス
ちんちょうげの花の匂い
リュック
(ふむふむ、こんなに小さいことだけど、立派な「すきなこと」だ)
かしわもちの匂い
ポニーテール
映画の予告
だれかと夜おしゃべりすること
「好きなもの」ってすっごく心地のいいこと。。
書けば書くほど慣れてきて、自分の「好き」や「幸せ」が敏感に感じられるようになりました。
おしゃれなピアス
夜、目が覚めると雨のとき
ハッピーな選択
めくるといい音のする本
「大切なのは、自分のしたいことを自分で知ってることだよ。」–スナフキン
かわいい傘。
古い椅子。
銭湯の匂い。
「幸福のヒケツは3つの期待とゼロの心配」−スヌーピー
「いつだってあなたはそれを持ってる。あなたにはいつだって力があるのよ。」−オズの魔法使い
夜の月明かり
ピアノの音
びんに差した花
白いロードバイク
「星がきれいなのは、どこかに花が咲いているから。」–星の王子さま
「わたしたちは、氷砂糖をほしいくらい持たないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃色の美しい朝の日光をのむことができます。」−宮沢賢治
「なんて青いんだろう。まっすぐに進もうよ。波にゆられて眠るだけで、どこにも行き着かなくったっていいじゃないか。」−ムーミン・ヨクサル
「人生は我々にとってどんなに科学が発達しようと、とても単純なものなんだよ。」−アミ小さな宇宙人
ああ、なんてほっとする世界観…。
このノートに書いているとき、私は、ほんとうに幸せな気持ちだった。大好きなものばかり集め、自分にとっての心地よさをたしかめる時間。
世界には、大好きなものが溢れている。
ノートが少しずつ埋まり始めたとき、それは「わたしが生きたい世界」の世界観そのものだと気がついた。
日々生きてると、苦しい価値観や言葉に出会うことがありませんか?
それは誰かのそれとない言葉だったり、ニュースやSNSで、ふと目にした映像。ずっと自分が思い込んで来た「社会の当たり前」だったり。
こういうことがしたいけど、叶うはずない。
こういう世界に住みたいけど、ありえない。
こういう物に囲まれて暮らしたいけど、現実的とは思えない…
苦しい。不安だ。先行きが見えないし、自分の選択にも自信が持てない…
だって現実は厳しいでしょう?甘くないでしょ?思い通りになんかならないでしょう?
「夢」と「現実」のすり合わせ。それは往々にして、わくわくした気持ちを萎えさせるもので…
分からない。世界の「ほんとう」がどこにあるのか分からなくなる。
そんなとき。このノートを持ち出して、または思い出して、わたしは
「こっちが世界の本当の姿だ。」って心の中で強く断言しました。
「…不安なことや、怖い価値観は世の中にいっぱいある。でも、ぜんぶぜんぶ大丈夫。だってほんとの世界はこっちだから。」
「こっちが世界の本当の姿だから。」
って、「好きなものノート」のことを思い出す。自分の信じる方に、そっちを選ぶ。それだけで、気分がすっと楽になって、自分の軸はぴたっと戻る気がしました。
なーんだ、自分の「心地いい」ほう。そっちを信じればいいだけのことなんだ。
自分の好きなこと、生きたい姿、忘れかけた時には「好きなものノート」を作ってみてはいかがでしょうか。
それは、いつでも帰ってこれる場所。
それこそ、自分の軸というか、自信というか、自分の“核”となるものというか…。「世界に対する信頼」。
好きなものノートはそれそのものだと思う。
だいすきなせかい。
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最後まで読んでくれてありがとうございました!
またブログに遊びに来て下さい^_^
最後に、私が何度も元気をもらった、大好きな詩をご紹介。
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「もしも人生をやり直せたら」
今度は思い切ってもっと多くの失敗をしてみよう。
リラックスして、もっとしなやかになろう。
この人生での私よりもっとおバカさんになろう。
ものごとをシリアスにとることはより少なくしよう。
より多くのチャンスととらえよう。
もっとたくさんの山に登り、もっとたくさんの川で泳ごう。
私は寒暖計や湯たんぽや
レインコートやパラシュートなしでは
どこにも行けないタイプだけど
もしもやり直せたらもっと身軽に旅をしよう。
春はより早く裸足になり
秋はより遅くまでそのままでいよう。
もっと踊って
もっとメリー・ゴーランドに乗って
もっとたくさんのデイジーを摘もう
ーナディーヌ・ステア
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