こんにちは。フキです。
私は2019年4月1日から6月末までの約3ヵ月間、ヨーロッパ各国を巡る旅に出ます。
人生初ヨーロッパにして、3カ月という長期滞在!!
今回の記事では、
◉私はどのようにしてこの思い切った旅行を決断するに至ったのか
◉そしてなぜ、行き先は「ヨーロッパ」なのか
この2つについて書きたいと思います\(^-^)/
事の発端は、2018年、残暑の残る9月の上旬…
とある休日。その日は久々に会った友だちとおしゃべりをしていました。
友だちの名前は杏(あん)ちゃん。
旅行とサッカー観戦が大好きで、そしてとってもオシャレな女の子。
彼女は念願の看護師としてデビューしたのはいいものの、話を聞くと、看護師の現場は激務だそう。
持ち前の明るさで悩みを表には出さない彼女も、その日は何だか疲れていたようで、珍しく私に弱音を吐きました。
私から見たら杏ちゃんは、趣味も多く、遊びもたくさん知っていて、友だちだって私の50倍くらいはいそうな、器用でキラキラしている女の子。(決して誇張ではなく…!
そんな杏ちゃんが生きる楽しみを失うなんて、本当は起こり得ないことのなのです。
杏ちゃんにはまだまだやりたいことが沢山あって、叶えたい夢もあるはずなのに、なぜ。。。
そんな杏ちゃんへ、励ましの意味も込めて私はこう聞いてみました。
今、
お金が無限にあるとして、
時間も無限にあるとして、
なーーーーんでもできるとして…
そう仮定してみて…
杏ちゃんは今、何がしたい?
すると杏ちゃんは…
少し黙って…
と言いました。
・・・
わ、わたし?
あっ、
「ヨーロッパでWWOOF(ウーフ)したい。」
WWOOFとはファームステイの一種。
このブログでも書いている通り、私は日本国内でのいくつかのWWOOF体験の中で「人の色々な生き方を知る」ことにハマり、WWOOFを続けていきたいなあと思うようになりました。
(WWOOFについてや、体験記はコチラ↓)
このとき、自分自身でも、言ってみて初めて知りました。
「へえ、私のいま一番やりたいことってそれなんだ。」
ヨーロッパでWWOOFがしてみたいんだ。
すると杏ちゃんは、
「へえー!いいねえ。そしたら、、
私は、アイスランドで住みたいな。」
ヨーロッパ北西部にある島、アイスランド。
去年の冬、そこに旅行に行った杏ちゃんは、以来アイスランドに夢中。
また行きたいと日頃からよく言っていました。
そうなんだよね。。。
よかったよかった。
私たち、やりたいことがちゃんとあって、いつか叶えるんだ。それを。
今はホラ、悩んだり、大変な毎日を送ってるかもしれないけどさ、
いつか。
いつか、叶えるんだよね、夢って。
ここで私は思いました。
・・・ちょっと待って・・・、、、
そういえば・・・
あるっけ?
「今一番やりたいこと」
を、
今すぐやっちゃいけない制約って、
私たちに特にある?
家族もまだ元気だし、
たいしたキャリアもまだないし、
結婚もしてないし、
子どももいないし、
何より私たち、まだこんなに若くて身体も元気。
人生史上一番なんだってできる時だ。
・・・わあ、まずい。
やりたいことを今一番にやっちゃいけない理由が見つからない。
これはヤバイヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3
やばいやばい。
「杏ちゃん!一緒に、アイスランドにWWOOFしに行かない!?」
言葉にして初めて、そして、一緒に実現する仲間が目の前にいて初めて、
この瞬間、「夢」が「現実」に姿を変えました。
すると杏ちゃん。
(杏ちゃんあなたもなかなか冒険者よ…)
こうして、お互いの夢を叶えることとなる、
「アイスランドで生活(WWOOF)」「と、ついでにヨーロッパ各国を旅」
する計画が立ち始めました。
出発は、キリの良い4月から。期間は、ビザ無しで滞在できる3ヶ月間!
それまでの半年間で、旅行費を貯める!
うん、可能!
「なーんだ。やりたいことをやるのって、意外と簡単じゃん。」
ところで、
私はなぜ「ヨーロッパ」で、WWOOFをしたいのか?
確かに私は以前から、ヨーロッパに行ってみたいという気持ちが漠然とありました。
でもその理由を一言で言おうと思うと、、、なかなか説明できません。
高校生の時タイで暮らしたから、次は西洋を見てみたい!という気持ちもあるし…
環境問題に関心のある私は、ヨーロッパ各国の環境問題への取り組みを見てみたい気持ちもあるし…
(ヨーロッパには環境問題に対して政治ぐるみで解決への手を打っている国が多く、自然発電の普及率も日本より断然高い。)
理由を挙げればキリがないのですが…
中でもひとつ、日本とヨーロッパの比較について描かれた、あるエッセイ漫画を読んだことが大きい気がします。
その本とは、
『日本人、ここがステキで、ここがちょっとヘン。』
著者のサンドラ・ヘフェリンさんはドイツと日本の両国で暮らした経験があるハーフの女性であり、この本では、そんな彼女が見た日本の「特別な部分」を数多く切り取って紹介しています。
本の目次の例をいくつか挙げると…
・同級生の結びつきが強い!
・日本はなんでも手続きがスムーズ
・体育会系ノリにカルチャーショック
・「早く結婚しなさい」と言われるのは日本だけ?
・日本人は亡くなった方にやさしい・単身赴任なんてありえない!
・日本の有休の少なさは、欧州ではデモ!
などなど。
当たり前すぎて気が付きもしなかった部分に焦点を当てられると、良くも悪くもドキッとします。
私にとっての「当たり前」が、世界ではいかに当たり前ではないのかと…
中でも私が特に印象に残ったのは、
・欧州には「何歳までにこうすべき」がない
という章。
ヨーロッパでは大学卒業と同時に就職する人は少なく、そもそも人生において「年齢制限」という考えがない、というお話でした。
そしてこのコマ。
けっこう衝撃でした。
うそ、なに、この自由な感じ。
世間の年齢制限を無視して、みんな何を見ているの。何を目指しているの。
これじゃまるで、
ヨーロッパでは、人生において優先することが日本とは違うみたいだ。
日本人の見落としている、人生において大切なものが何かあるとしたら、同じ人間に生まれてきた者としてそれを知らずにいるなんて、いやだ!
ヨーロッパの人の生き方を見てみたい!
このことが、私のヨーロッパを見てみたい理由の一つだと思います。
しかし。
私はこのヨーロッパ行きについて、一つ懸念することがあります。
それは、私の中の、あるいは誰かの「ヨーロッパ信仰」を助長させてしまうかもしれないということ。
「ヨーロッパ信仰」とは。
(私が今勝手に作った言葉ですが…)
“ヨーロッパ、いいよね
ヨーロッパ、いけてるよね
ヨーロッパ、なんか、モダンで先端的…”
といった、ヨーロッパを賞賛するようなイメージたちのこと。
そもそも日本には、
ヨーロッパ > 日本
という図式が潜在的に存在していると思いませんか?
日本に潜在的に存在…?
「いや、ヨーロッパ>日本だなんて、自分は思ってない!」と思う人もいるかもしれません。
しかし私たち日本人の間には、潜在的に、無意識的に、外国の文化、特に西洋の文化を良しとする精神性のようなものがあるのを、私は日頃感じています。
例えば、日本の街中に立ち並ぶ建物の看板を見てみてください。
アルファベットの表記のあまりの多さに驚くと思います。
英単語やフランス語の単語、それだけでお店の名前として成立しますし、日本名だとしてもローマ字表記するだけで「格好がつく。」
それに日本語でない言語の響きは「なんだかモダン…」になってしまうのです。
美容室じゃなくて、salon(サロン)。
牛乳入りよりも、ミルク入り。
峰寮じゃなくて、カーサ・ミネ、
西友よりもSEIYUなのです。
それに、テレビや雑誌といったメディアでも、“外国人”風、もしくは“外国人顔”がもてはやされています。
高い鼻や、二重のぱっちりした瞳…
私たちはどうしても、西欧の顔を「美しい」と認識してしまう。
そもそも美の基準なんて本来誰にも定義され得ないものであるはずなのに、なぜ。
最近、ハーフタレントが多く活躍しているのも、そういった背景が少なからずある気がします。
そう、まさに「ヨーロッパ信仰」というべきこれらの価値観。
こう見ると、私たちの生活の周りには、ヨーロッパ信仰がそこら中に はびこっていることが分かります。
ほんとにそれは、刷り込みのように…
これはどうしても、明治以降の文明開化によって「外国、特に西洋のものを取り入れる」ことこそが「進歩」であるという時代が続いたせいであり、その影響が今でも残っているせいであると私は思います。
だから、「ヨーロッパ>日本」という価値観を私たちは無意識に有しているかもしれなくて、
それはきっと私の中にも多少はあって。
日本で暮らしてきた日本人がヨーロッパに行ってみたくなる、
行ってみたくなる。
行ってみたくなる。。
憧れちゃう。。。。
それって、、、、
(うう…そうかもしれない。。。)
という点を理解した上で、、
その上で!
声を大にして言います、やっぱり私は、
「ヨーロッパ」を見てみたい
と。
そう、私はただ、
「自分が当たり前と思っていることが、実は世界では、いかに偏った考えであるか」
ということを証明する事項を増やしたい
のだと思います。
就活路線から外れた私は、「当たり前」が「幻想」であったことに気づく瞬間に多く立ち会い、それがいかに私たちを苦しめていたかを感じることがたくさんありました。
(就活に関しての気づきを綴った記事はこちら↓)
「これはこれって、当たり前だよね。」
「こうじゃなきゃいけないよね。」
というノイズをなるべく多く取り除いてみたい。
おかしな「当たり前」で息の詰まるような瞬間を、自分の人生からできるだけ排除したい。
つまりつまり、つまりを言うと!
私がヨーロッパで見てみたいのは。
もっとリラックスした気持ちで生きる方法が、どこかにあるんじゃない?
ということ。
こーんなふうに。
なぜ私はこんなにも「生き方」に興味を持って、「価値観」の違いや「自由」について再三考えているかというと、そう、もっと「リラックスして生きたい」という気持ちが私の根底にあるのだと思います。
じゃあ今まで、リラックスして生きてこれなかったのか?
…恐らくそうだと思います。
それは日本のココがいけない、コレが原因だ、と今すぐ言葉に表すことはできません。
しかし、いつも見えない何かに圧迫されて、少しの違和感を感じて生きてきたのは確かです。
何が苦しいのだろう。
豊かなこの国で、何が私を締め付けるのだろう。
その解決方法が日本じゃない世界のどこかにあるのだとは明言できないし、先にも言った通り、日本が世界の他の国に劣っているという潜在的な感覚も持ちたくはない。
しかし、私の当たり前が当たり前じゃない世界で、
私の知らなかった、「人生」のある側面を見つけることができるかもしれない。
それに、進路も先行きも分からない、今の私のこの状況で、「ヨーロッパで暮らしてみる」という思い切った一歩を進むことは、私の人生をどこかへ運ぶ重要な一歩となる、
かも
しれない。
何を得るか分からない、
なんで行くのかの理由もあいまいだし、
帰ってきた後、何をするかもまだ決めていないけど…
しかし、人生を前へ進めるための一歩となるはず。
たぶん。
たぶん。
では行ってきます。
不安なことも100くらいあるけど、
まあ、気楽に考えて、、
きっと楽しいでしょ♩
このブログでは、ヨーロッパでの暮らしについてや、WWOOF体験について綴っていきたいと思います。
ぜひぜひチェックを\(^o^)/
最後に、トーベ・ヤンソン作『ムーミンパパの思い出』から、私の好きな言葉。
ムーミンパパが孤児院から逃げ出し、森の中でひとり、最初の朝を迎えるシーンより。
*・゜゚・*:.。..。.:*・’・*:.。. .。.:*・゜゚・*
わたしはそこに立ちつくして、夜が消えさっていくのを見ていました。
夜のかげが最後のかげまではらいおとされた一日めの朝のすがすがしさに、思うままひたっていたのです。
ほんとうにわたしの朝、わたしだけの朝でした。
*・゜゚・*:.。..。.:*・’・*:.。. .。.:*・゜゚・*
世界が一刻も早く平和になればいい。
地球が、よろこびの涙で洗われればいい。
そしたらみんな、一緒に雨やどりをしよう。
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