着物という選択肢

 

 

 

なぜだろう、服がいっぱいあるのにキマる服がない。

 

似合う服装を見つけるのは一生の課題です。私は25年間生きてきて、しっくりくる服装が未だに見つかっておりません。

 

まずズボンが似合わないです。特にスキニーやジーンズは下半身のシルエットがくっきりでてしまうので、履くだけで気分ダダ下がりしてしまいます。

かといってスカートはというと女々しすぎて好きじゃないです。ワンピースを着ているともう、自己イメージと外見のちぐはぐさに目眩がする思いがし、吐き気がしてしまいます。圧倒的に「そぐわない」。「身の丈に合ってない」のです。

 

辛うじて、今のところいちばん気楽でいられる服装というのは「ジーンズのショーパンに大きめの白T」です。これを着ていると、「ああ!私らしい。」という心地の良い気分で一日を過ごすことができます。しかし、そんなラフな格好でお勤めの仕事ができるわけじゃないし、友だちと遊びに行くときだって。。

 

部屋着以外に好きな服がないというのは、これ大問題なのです!

(かろうじて「しっくりくる」服装です。いつもワンパターン。)

 

 

 

なぜ「しっくり来る」服装を見つけることがこんなにも大変なのか!世の中には服が溢れているというのに。なにかが根本的に間違っている。人間、21世紀にもなってこんなに「服」で悩まなくていいはずです。

 

 

 

まず。「似合わない」問題。

 

好き嫌いはあとにして、個人的にとにかく「似合う服」が少ない。

ヨーロッパに行ったときに思ったんですが、現地の人は、たとえばスキニーにTシャツ、といったシンプルな服装でもキマってるんですよね。日本人だとこんなに似合わない。それは「オシャレ」とか、「スタイルがどうこう」という点で見て日本人が西洋の人に劣っている、とか…いいえ、そうじゃなく!!!思ったのですが、洋服は、「洋」服とだけあって「ヨーロッパ人に似合う」んですよね。

 

そう。洋服はあくまで輸入文化なんです。

がーーーーーーーん。

 

 

思えば日本人は昨今、細身のジーンズが似合わないコンプレックスと戦っています。あれ?なんか私が履くとダサいわ?なんで?って、、だってあれは西洋の骨格に合う服ですもの。ヨーロッパ人みたいに細身の体格ばかりが「美」とされちゃあ、無理。洋服は日本人にDNAレベルで劣等感を植えつけています。

 

 

絵本『100万回生きたネコ』の作者、佐野洋子さんは自身のエッセイでこんなことを言っていました。

 

「日本人の体格はずんぐりむっくりで、ジーンズが似合わない。着ても、なんかすごく間が抜けた、田舎者くさくなる。」と。しかし佐野さんがローマ(だっけ?)を観光し、とあるカフェにいたとき、一組の日本人夫婦と出会ったそう。男性は袴姿にハット、女性は着物を着ていて、彼らがカフェの入口から現れた途端、その場の空気が一変した。「めちゃくちゃカッコ良かった。文句なしにカッコ良かった。」

 

(出典を忘れてしまったのでめちゃくちゃですが、こんな感じの内容でした)

 

 

あっ。着物!!!!!

 

日本人は着物なんだ。そっかそっか、私たちに必要なのは、「着物という選択肢」。

 

 

 

大学時代に仲良くしていた友だちに彩乃ちゃんという女の子がいて(彼女は現在書道家として活動をしているため着物を着る機会が多い)、彼女のとあるインスタグラムの投稿に心臓射抜かれました。

 

引用はコチラ▶︎宍戸彩乃 左利き書道家タレント/Instagram

 

 

ななな、なんという。これはずきゅーーんでしょう。クール。クールすぎる。大島紬の現代的な着こなし。こんなにオリジナリティあってモダンで、日本へのリスペクトを含んだ装いがあるのか。惚れました。こういうのが本当の上品さですよね。

 

 

引用はコチラ▶︎宍戸彩乃 左利き書道家タレント/Instagram

 

かっこよすぎて。。もう。

 

 

 

 

そしてこちらは、私が尊敬しており大好きなインスタグラムの友だち、カナさん。(彼女はビーガンの発信をしています)

 

引用はコチラ▶︎にいろかな/Instagram

 

すっっごい、かわいい。。はぁキュート。。ピンクの髪の毛がトレードマークの彼女、着物なんて着たら特別感増しすぎて、道で会ったら振り返っちゃうよね。ああなんてチャーミング。。

 

 

 

2人の投稿から学んだのは、「着物は自由だ」ということ。ブーツはもちろん、ベレー帽、レース、なんでもありなんだなぁ!

 

ちなみに私が一番やってみたいのは、「ジーンズ素材の着物」プラス「白のレース」とか「黒のリボン」です。柄物の帯締めて。かわいい。

 

と妄想たくましく笑

まずは着付け教室いこうね。

 

 

 

 

とにかく!伝えたいのは、女の子が普通に街を着物で歩く文化、粋ですねぇということです!!!それこそクールジャパン。グローバリズムグローバリズムってよくいうけど、国外のものを取り入れたり世界が単一になることが必ずしもグローバリズムじゃないと思います。

 

本当のグローバリズムとは、「互いの違いを認めること」。多様性こそが世界を美しくしてるのだから。

 

そして自国を愛すること。国家を愛することと国を愛することは違います。ニホンという場所、この土地、この風土から生まれた文化を愛すること。

 

私は高校時代に一年間タイで生活していたし、去年も3ヶ月間ヨーロッパにいたけれど、まじめに日本がいちばんに好きです。それは、トイレが綺麗だとか治安がいいとかそんなんじゃなく。

 

…粋なんですよ。圧倒的に。文化が。風土が。宗教観。言葉の豊かさ。日本人に生まれてよかったって、真剣に思っています。

 

 

だから、みなさん、とにかく着物よ!!!(結論)

 

 

 

 

 

 

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